系譜と歴史
勘亭流系譜図と歌舞伎の歴史
勘亭流系譜図について
歴史について
1779年(安政8年)江戸・堺町(現・人形町)において, 御家流書家岡崎屋勘六師が九世中村勘三郎丈の依頼を受け、初春狂言「御贔屓年々曽我」と中村座で揮毛した処、大好評に付き歌舞伎と共に全国に広がりました。
文字の特徴
勘亭流文字は歌舞伎の舞を発想し、柔らかで音律・縁起を願う心を踏まえ、「肉太・丸み・内に跳ね入れる=隙間(空席)なく客を呼び込み興業の無事円満を願う」という特徴を備えております。
特に外題は文字と文字との隙間を無くし、極端に太く書きまして、遠くからでも見える様に仕上げて参ります。
また一般の書道とは異なり、姿・形を重視するため
「補筆」も許されております。
612頃
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技楽渡来 | |
690~750頃 |
舞楽(雅楽)散楽渡来(712古事記) | |
810頃
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弘仁年間 | 舞楽再編1008~1020 源氏物語 |
1374
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文中三年 | 足利将軍 能を保護奨励 |
1400頃
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応永年間 | 能・狂言大成 |
1480頃
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文明年間 | 浄瑠璃誕生 |
1560頃
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永禄年間 | 三味線の輸入 流行 |
1595頃
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文禄年間 | 人形浄瑠璃(文楽) 成立 |
1603
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慶長八年 | 御国歌舞伎創始伴奏音楽として長唄が発生 |
1624
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寛永元年 | 初世中村勘三郎猿若座開場(27才) |
1655
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明暦元年 | 大道具長谷川創業 |
1673
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延宝元年 | 初世市川団十郎荒事創始(14才) |
1684
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貞享元年 | 初世竹本義太夫義太夫節創始(竹本座開場) |
1690
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元禄三年 | 元祖鳥居清元市村座芝居看板を初めて描く(46才) |
1717
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享保二年 | 初世十寸見河東半太郎節から独立河東節創始 |
1720
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享保五年 | 薩摩文五郎(後に大薩摩主膳と改名)大薩摩節創始 |
1747
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延享四年 | 宮古路文字太夫常磐津節成立 |
1748
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寛延元年 | 富本豊志太夫富本節創始 |
1779
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安永八年 | 勘亭流初祖岡崎勘六中村座正月興行外題揮毫(33才) |
1780
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安永九年 | 鶴賀新内新内節を統一 |
1814
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文化11年 | 初世清元延寿太夫清元節創始 |
1842
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天保13年 | 天保改革で江戸三座猿若町に移転(現浅草6丁目) |
1872
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明治5年 | 藤波小道具創始 |
1889
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明治22年 | 歌舞伎座開場 |
1896
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明治29年 | 活動写真輸入 |
1925
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大正11年 | ラジオ放送開始記念番組(桐一葉・五世中村歌右衛門他) |
1953
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昭和28年 | テレビ放送開始記念番組(吉野山・七世尾上梅幸他) |
1966
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昭和41年 | 国立劇場開場 |