書籍の紹介『かっぱの寶箱』~翻刻本
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書籍の紹介『かっぱの寶箱』~翻刻本
コロナ禍で思いがけず生じた時間で、手持ちの和本を読んでみました。
本に仕上がる頃には、コロナは終息し平穏な日常が戻っているだろうと想像していましたが、約二年経っても気が抜けぬ日々が続いております。
私の祖父は明治の人。遡れば江戸時代は、すぐそばにも感じられます。
関東大震災、第二次大戦の空襲、高度成長期等で、江戸時代的な物や風俗習慣は、次第に薄らいでいきました。が、昭和三十年代の自分の幼少期を思い返すと、祖父母の生活の中にかすかに江戸時代からのなごりも感じられた様に思います。
コロナ禍前のオーバーツーリズムの時期を経て、そうした物は、更に急激に遠ざかり、地続きの世界から、歴史の記録の中の物になった感じがします。
古典の翻刻本というと堅苦しく手に取りにくい物ですが、近いようで遠くなった時代に親しんでもらうため、補足の挿絵も多く入れ、パラパラと眺めるだけでも楽しめる物をと工夫したつもりです。
本を開いて、面白そうな部分だけでも見て、読んでいただけましたら幸いです。
2022年4月吉日 植松 美恵子
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